ひとつの会社で長く勤めるメリット・デメリットと会社に依存しすぎない意識の重要性

学校を卒業して、すぐに入社した会社で長く勤め上げ、定年を迎える。

ひとつの会社で長く勤めることは、かつての終身雇用の時代では当たり前でした。

そして、このような会社人生を過ごした方は、サラリーマンとして幸せな人生を過ごせたといえるでしょう。

会社で勤めていた長い間、少なくとも生活そのものは安定したわけですから。

でも、本人が幸せだったかどうかは、別問題なんですよね。

充実した会社生活だったのか、会社生活の途中で辞めるほどではなかったのか、あるいは、会社を辞めたくても辞められなかったのか、まさに本人にしか分からないことです。

本エントリーでは、ひとつの会社で長く勤めるメリットとデメリットを考えたいと思います。

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ひとつの会社で長く勤めるメリット

ひとつの会社で長く勤めるメリットはいくつもあります。

その中でも代表的なのは、「収入」と「仕事のやりやすさ」だといえるでしょう。

収入

年功序列は過去のものと言いつつ、日本の会社の給料には、年齢と勤続年数で決まる部分が大きいですよね。

なので、長く勤めていればいるほど、給料は高くなっていきます。

最近は、職制ごとに給料の上限が決められていたり、給料を下げる会社もありますが、それでも、勤続年数が長いほうが収入的には有利となります。

あわせて、退職金が支給される会社では、勤続年数と退職間際の給与で退職金の総額がはじき出されるケースが多いのです。

このようにひとつの会社で長く勤めれば勤めるほど、収入面では有利となります。

仕事のやりやすさ

ひとつの会社に長く勤めていると、その会社の仕組みや仕事のやり方になじんでいくものです。

ある程度までは役職も上がっていきますし、社内での知人が増えれば、その分「顔が利く」ことになり、「話の通り」は良くなります。

また、お得意様やお取引先、そして、仕事を通じた社外の知人も増えていくと、これまた、仕事の回しはスムーズになります。

ちょっとしたトラブルも、「なぁなぁ」で済ませられることもあるでしょう。

このように、会社に長く勤めて慣れ親しんでいくほど、気持ちの安定と、仕事のやりやすさは高まっていくものです。

その他のメリット

同じ組織に長く所属することでの安心感があります。

転職をする、あるいは、転職を考えざるを得ないというのは、やはり不安なものですから。

そして、会社によっては(特に大企業では)、知名度による社会的な信用を得られたり、自尊心を満たされることもあります。

社宅などの魅力的な福利厚生があれば、給料とは別の収入を得られるわけです。

このように、ひとつの会社で長く勤めることは、収入や安心・安定というとても大きなメリットを得ることと言えるのです。

ひとつの会社で長く勤めるデメリット

一方、ひとつの会社で長く勤めるデメリットも考えられます。

その代表的なものとして、「辞めたくても辞められなくなる」ことと、「他所で潰しが利かなくなる」の2つを上げたいと思います。

辞めたくても辞められない

ひとつの会社に長く勤めていると、どうしても、それを前提とした人生設計を行うものです。

典型的な例が「住宅ローン」。

ある程度の長期ローンは、安定した収入が前提となり、それは現在の会社での収入を当て込むこととなります。

場合によっては、定年以降まで続く長期ローンを組み、退職金で残額を返済することも考えます。

こうなると、経済的にどっぷりと会社に依存してしまい、会社を辞めることは大変な冒険です。

相当の覚悟がない限り、辞めたくても辞められないのです。

潰しが利かなくなる

ひとつの会社で勤め続けるには、その会社ならではの仕事のやり方をマスターする必要があります。

長く勤めていると、会社の仕事のやり方に慣れ親しんできますが、やがて、仕事のやり方はもちろん、物事に対する考え方が固定的となり、自身の成長が頭打ちになってしまうのです。

特にひとつの会社で同じ仕事を長く続けていると 、その会社のその仕事だけしかできない人間になってしまうかもしれません。

つまり、潰しが利かない人間になるリスクが高まるのです。

これらのように、ひとつの会社で長く勤めることのメリットは、そのままデメリットにもなりえます。

辞めなくても済むのなら、そのほうが幸せ?

今の会社に満足しているのなら、そのまま長く勤めるメリットを受け続けたほうが良いですよね。

でも、誰でも順風満帆の会社人生を過ごせるかというと・・・、残念ながらその保証はありません。

人間関係が悪くなって、ストレスフルな日々を過ごす。

執拗なハラスメントを受ける。

仕事が非常にハードになり、精神的・肉体的に限界となる。

思いもよらぬ人事で適性のない仕事をさせられたり、望まない地域への転居をよぎなくされる。

考え出したらきりがありませんが、誰しも、いつ何時、このような「厳しい状況」に陥らないとも限らないのです。

もしこうなったら、「会社を辞めたい」と思うでしょうが、全面的に会社に依存していたら、辞めることなど、とてもできません。

そうすると、「我慢、ガマン」のとてもつらい会社人生を過ごさざるを得なくなります。

あるいは、会社が倒産する、または、大リストラを断行し、その対象者となるかもしれません。

会社を辞めたくないけど、辞めざるを得ない状況です。

今の会社でしか通用しない人材に成り果てていたら、最悪の事態に陥ると、明日の食い扶持すらおぼつかない、とても厳しい日々を過ごすことになるかもしれないのです。

なすべきこと

なすべきこと、それは、今の会社に依存しすぎないことに尽きますね。

「嫌なら辞める」「何かあったら別の方向に進める」それができるような存在になることです。

そのためには、自分自身の適性を知ることと、ビジネスパーソンとしての価値を高める努力を続けることが大切だと言えるでしょう。

でも、「言うは易し、行うは難し」。

努力を続けることは大変ですし、何より会社に所属していると、どうしても、組織への同調が優先され、結果、安定志向になっていきますから、なかなか気持ちが続かないものですよね。

でも、「いつ、何があるか分からない」ことを意識し続けることは大切ですし、「今、安定している。楽が出来ている」と感じたら、それはピンチのサインだと考えるようにしたらいかがでしょうか?

この意識を持ち、世の動向に関する情報収集を行っていると、日ごろの行動は変わってくるはずです。

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