採用面接でよく聞かれることで
「これまでの仕事で一番困難だったことや苦労したことは何ですか?」
という質問があります。
面接担当者がなぜこの質問をするのか、その意図と適切な答え方をご紹介します。
質問の意図
「仕事で困難だったことや苦労したことを教えてください」という質問は、その答えによって、あなたの仕事における資質や意欲、そして、状況への適応力が見られるもの。
まずは、あなたが状況をどう捉えたのかという理解力と、その時の対応から判断力が見て取れますし、質問への答えかたで表現力がわかります。
そして、あなたが実行した内容や結果から、実務能力とともに、仕事への姿勢や意欲、そして、状況への対応力・適応力も見えてくるのです。
このように、チェックしたい「資質・意欲・適応性 」が網羅される質問であるため、ほとんどの採用面接で聞かれるのです。
質問への適切な答え方
では、「仕事で困難だったことや苦労したことを教えてください」という質問をされたとき、どのように答えればよいでしょうか?
答える内容
質問に対する答えとして、おすすめしたい流れは、
- 事実 : Aという問題が発生した
- 背景 : その背景にはBという事実があった
- 行動 : 問題に対して自分はCという行動をとった
- 理由 : その行動を取った理由はDである
- 困難 : 行動しているとEという困難が発生した
- 結果 : 困難EにはFという対処をし、Gという結果となった
- 教訓 : これらを通じてHという教訓を得、再発防止にIを取り入れた
となります。
この流れで話をすると、あなたの実際の仕事を知らない面接担当者も、
を理解することができます。
繰り返しになりますが、この質問は必ずといって良いほど聞かれますので、その時に困らないよう、事前に「回答のストーリー」を練り上げてください。
そして、行動力や判断力などあなたが強調したいことが、より良く伝わるように表現のし方も考えておくことをおすすめします。
答え方
面接で質問されたときは、上で書いた流れを、間を取りながら話すようにしてください。
面接者の様子を見ながら、関心をもってくれているかをチェックし、必要に応じて合いの手や質問を入れやすいように間を取るようにしましょう。
すると、面接者とあなたの間で自然なやり取りが発生し、あなたに対する理解が深まるとともに、とても好意的な印象を与えることができますよ。
面接の場では、緊張していることもあって、早口で一気に答えてしまいがちですが、そうすると、いかにも待ってましたと言わんばかりの説明となり、聞き手にとっては薄っぺらいものに聞こえることがあるので注意しましょう。
とは言いいながら・・・、この流れでの説明を間を取りながら行うは、なかなか難しいんですよね。
なので、日ごろから職場での上司報告の場などを利用して、練習しておくと良いですよ。
まとめ
転職時の採用面接における最重要質問である「仕事で困難だったことや苦労したことを教えてください」。
面接では必ず聞かれる質問ですので、入念に事前準備を行ったうえで、採用面接に臨んでくださいね!